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JADELA&JIPA意見交換会レポート
JADELA&JIPA意見交換会レポート
■2024年8月26日、当協会と「日本知的財産協会 サービス産業研究会」(JIPA)様との意見交換会が、ソフトバンク株式会社様(竹芝)の会議室にて開催されました。
この意見交換会は、リアル会場とZOOMを併用したハイブリッド形式で実施され、当協会からは峯会長をはじめ、分科会5のメンバー4名、さらにデザイン業務に従事されている会員2名の計7名が参加しました。
一方、JIPA様からは企業知財担当者6名が参加し、合計13名が集まりました。
今回の意見交換会では、日頃接点の少ない分野同士の知見を共有する貴重な場となり、様々な議論が交わされました。
JIPA様側からは、デザインとブランドの関係性に焦点を当てた具体的な事例が提示され、その中でも特に以下の3つのテーマが中心に議論されました。
■A社様:家具・内装の意匠デザイン価値とブランド力について
家具や内装デザインの意匠が、企業ブランド力をどう強化していくかについて議論が行われました。
意匠が単なる装飾にとどまらず、企業のブランド戦略全体にどのように寄与するかという点で、具体的な事例を基にした議論が展開されました。
実際に意匠権の取得を目指す際の戦略についても議論が進みました。
■B社様:製品のロゴによるブランディング戦略について
ロゴや製品のデザインが、需要者にどのようなストーリーを伝えるべきか、またブランド認知にどれだけの影響を与えるか、についての議論やロゴが企業の顔として機能し、ブランド価値をいかに向上させるかについて議論しました。
■C社様:画面UIのデザインの考え方とブランドについて
デジタルプロダクトにおけるUI(ユーザーインターフェース)デザインが、ブランドの一貫性や使い勝手にどのように影響を与えるかについて意見が交わされました。
特に、画面デザインのシンプルさと機能性を両立させる「引き算のデザイン」という考え方が注目されました。
今回の意見交換会では、弁理士、デザイン業務に従事する専門家、企業の知財担当者が率直に意見を交わす場が設けられたことにより、双方にとって新たな視点を得ることができました。
デザインに携わるメンバーからは、「デザインは引き算である」という視点が示され、意匠をどのように保護すべきかという具体的な考え方が共有されました。
議論の中では、デザインと知財の両面から企業の競争力を高める方法や、意匠権の活用によって企業ブランドの価値をいかに維持・向上させるかについても深い洞察が得られました。
このような交流が、今後の企業活動やデザイン戦略にどのように活かされていくかは注目に値します。
総じて、今回の意見交換会は大変有意義なものとなり、参加者全員が新しい刺激を受けた場となりました。
このような機会を通じて、デザインと知財が交わる新しい価値創造が促され、今後の活動のさらなる盛り上がりに繋がることが期待されます。
当協会としては、今後もJIPA様との連携を継続し、協力関係を築き上げていく所存です。