活動実績
2026年9月1日開催
第8回情報・意見交換部会
第8回情報・意見交換部会レポート
■第8回情報・意見交換部会(ワイガヤ会)を 2026年9月1日に開催しました。
日時:2026年9月1日 18:30~20:00
場所:ワイム会議室・高田馬場 ハイブリッド開催
参加者数:リアル会場 16人 リモート 2人
[進行]
1.藤ヶ谷友輔会員(デザイナー)の報告
テーマ:「デザイナーは、どのように考えてどのような価値を創りだしているのか」
2.グループディスカッション
3.グループからの報告
[藤ヶ谷友輔氏の報告概要]
・藤ヶ谷氏は、電機メーカーのインハウスデザイナーであると共に、自己の名前でデザインを発表する活動も行っている。
・企業としてデザインを見るときは、他社の権利に牴触しないか、という点が重視されるが、自分のものとしてデザインするときは、他者にまねされたくない、という気持ちが強い。
・デザイナーは、常識とは異なる発想をする習慣がある。「試験管型加湿器」をデザインするときは、「加湿器に水を入れる」という常識とは反対に、「水に加湿器を入れる」という発想から小型化を成し遂げた。
・「試験管型加湿器」は模倣され、訴訟を提起し一部勝訴したが、登録がないので厳しかった。次から意匠登録するよう、弁理士に言われた。
・ 深澤直人氏のワークショップ「without thought」。最終テーマに変更はあったが、開始当初のテーマは「CAR AROUND」。多くの参加者は車周りのモノをデザインしたが、「車の中で食べるもの」→「片手で食べられるもの」をデザインし、写真のデザインが表紙に採用された。そこで意匠出願をしたが拒絶理由通知を受けた。反論する(言語化する)ことができず、放棄した。

・個人の仕事として、チョコレートの製造過程で捨てられてしまうカカオハクスの殻を利用して作るハート型の着火剤をデザインし、「ハートに火を付ける」と名付けた。バレンタイン商品として、「コトのデザイン」の意味もあった。権利は製造メーカーに譲ったが、権利化の必要は無いと言われた。
・デザインの中心がプロダクトからソリューション(コトのデザイン、課題解決)に移っている。
・デザイナーは、複数の課題を「個別に見て解決する」のではなく、「俯瞰して見て、総合的に解決する」仕事をする。しかし、この道筋を後進に伝えることが難しい。なんとか言語化していきたい。
[グループからの報告]
二つのグループでは、「ソリューション」を中心に語り合われた。
・ソリューションのデザインとはどういうものか。
・ソリューションにデザイナーはどのように関わるのか。
・ソリューションはデザイナーでなくともできるのではないか
など。
他のグループでは、保護について語り合われた。
・使用登録の必要性
・デザイナーが裁判をすることは少ないが、藤ヶ谷さんの行ったことはデザイナーに知られていき、力になるだろう。
など。